距離があるかと思いきや、最寄り駅を通り抜けるとすぐ、歩いて10分ほどで到着しました。近くで見ると、遠くから眺めるだけではわからなかった景色が見えてきました。予報では雨が降る予定でしたが、まるで私達の散策を歓迎してくれるかのように晴れ間が見えました。感激しながら道を進むと、湖沿いにオシャレなレストランを発見。滞在中に一度は行きたいお店が、また増えました。レストランは別としてもお散歩や日光浴で毎日でも行きたいと思わせる場所でした。地元の方もそうなのか、ペットを連れてお散歩されてる姿も多く見かけました。マイナスイオンをたっぷりと浴びて、午後の施設実習に備えて充電完了です。 KM
色とりどりの椅子。好みや気分で選べます。
まるで絵葉書のようです
地下鉄のROPSTEN駅。
ここからトラムに乗り換えて最寄のAVA駅で下車。
午後は14:15集合で施設実習が始まるため、少し早目の13時にアパートメントを出発して地下鉄に乗りました。途中のT-Centralen駅で乗り換えがあるのですが、降りたホーム向かい側に乗り換えるため、とても分かりやすく安心して乗り換えられました。終点の駅でトラムに乗り換えて、移動時間はトータルで40分ほどで到着しました。
AGA駅からは約徒歩5分の場所に施設があります。
AGA駅の周りには工場や出来たばかりの集合住宅が多くあり、実習先Villa Agadirも2012年に出来た比較的新しい施設となっています。施設は3フロアあり、1階は重度の認知症の方のフロア、2~3階は認知症や疾患のある方が入居されています。三浦と石井が配属された2階はAとBのユニットに分かれており、それぞれ9名のご入居者(85~102歳)が生活されています。内装は北欧デザインの家具や食器でオシャレな空間になっており、照明の明るさが細かく調節できるため、少し薄暗くして安心できるように工夫されています。
施設のフロアはHの字のような形になっており、各ユニットの中央にダイニングとキッチンが位置して居室スペースは左右対照になっています。それぞれにテレビやふかふかのソファ・テーブル・本棚の置いてあるリビング、ランドリー、掃除用具庫、備品倉庫、個人情報を保管しているスタッフルーム(プライベートな情報が多いため施錠されている)が配置されています。ご入居者はソファに座ってスタッフとお話したり、居室でテレビを見たりお好きに過ごされています。初日でバタバタとしてしまい写真が撮れませんでしたが、スタッフに確認したところご入居者が映っていない場合は撮ってもらって構わないとのことだったので、これから撮っていきたいと思います。(ご入居者を写したい場合は上長に要相談)
まずは担当スタッフとの顔合わせ、施設の説明、ご入居者への紹介、居室説明がありました。やり取りは英語で時折聞き取れずに会話が難しい事がありましたが、それでもお互いに通じ合うこともあり、少し安心しました。聞き取れない場合は翻訳アプリを使用してもかまわないとアドバイスを頂きました。滞在中によりコミュニケーションがとれるように勉強したいと思います。
居室はまず廊下の表札に、ご入居者が自分の部屋だと分かりやすいようにリースや写真を飾っていました。居室内にはベッド、クローゼット、トイレ、洗面台、シャワーブースがあり、家から持ってきた馴染みのある家具や本、写真に囲まれて生活しています。壁にある電灯のスイッチはスタッフの腰のあたりに付いており、車いすを自走している方やご高齢の方には手が届きやすくなっています。
17時から夕食提供が始まりました。食事を出す前にクラッカーとジュースをお出しし、メインのドラゴンチキンとタイ米を提供しました。このメニューはスウェーデン料理だと教わりました。食後には必ずコーヒーかティーをお出ししています。食事摂取量が少ない方には、エネルギーを摂取できるドリンクも提供しています。ご入居者と同じテーブルについて夕食を食べ、担当スタッフに英語訳をしてもらい会話をすることができました。ある女性は、「ここは私にとって一番最高な所なの。」と微笑みながら仰っていたことがとても印象的でした。
舞浜倶楽部の職員からオーダーのあった福祉用具とアクティブについてですが、福祉用具はその方に合った車いすや歩行器、食事支援用のグッズを評価して使用していました。アクティブについては伺えなかったため、今後質問してみます。写真も撮ってみたいと思います。
我々の実習施設は日本人の受け入れは今回が初めてとのことで、担当職員の間でyoutubeの日本語講座の動画を共有していてくださり、我々の事を知ろうとしてくれている姿勢にとても感動しました。夕食後にはA・Bユニット両方のスタッフが集まりフィーカをしましたが、仕事の事もプライベートの事もなんでもお話ししていて、とても和気あいあいとした雰囲気です。フロアで仕事をしている時もお互いに声を掛け合い、思い合っている様子が伺えました。担当スタッフから「日本に帰らないでここで働けば?」と言ってもらえて嬉しかったです。はい、ちゃんと帰ります。これからお世話になりますが、もっとお話しできるようになりたいです。
N.I
青柳はほかの二人とは違う施設で研修となります。
施設名は『Farsta slott』というところで、アパートから地下鉄とバスを乗り継いで1時間弱かかります。初日の今日はエミルさんが施設まで同行してくれました。
ストックホルム市街から東の方角になるのですが、海が近く、とても静かな環境の中にある素敵な施設でした。4つのユニットに分かれていて、各ユニットに10名の、計40人が生活しています。
到着すると今回の研修の指導に当たってくれる、職員のカンジャーナさんと挨拶をさせていただきました。タイ出身の女性の方で、小さいころはドラえもんやクレヨンしんちゃんをテレビで見て育ったそうです。とても感じのいいベテラン職員さんです。
今日は13:45から21:15までの勤務です。ユニットに入るとまず、今日の午後のアクティブの準備をしているところに遭遇しました。舞浜倶楽部のようにアクティブカレンダーがあり、それに基づいて毎日アクティブを実施しているそうです。今日は歌とダンスの会でした。職員のスマホから曲を選び、スピーカーから流してみんなで歌ったり、職員と一緒にダンスをしたりして約1時間楽しみました。職員のスマホから選曲しているので、周りからのリクエストにすぐに対応して曲を流すことが可能なため、みなさん好きな曲を聴くことができ、とても充実した様子でした。
一緒にダンスを踊りました
習慣アクティブ表です。体操や映画鑑賞があります
その後はゆっくりとお茶を飲んだりしてくつろぎました。そのとき感じたのは、ここの入居者さんたちは比較的認知の進んでいる方が多いそうなのですが、みなさんユニット内を自由に歩きまわって過ごされていました。車椅子の方は少なく、歩行器で歩く人が多い印象でした。また、特に歩行に職員が付き添ったり、椅子を引いて座らせたりといった光景もあまり見られず、職員が気にかけていないというよりも、入居者さんの自由に任せているといった雰囲気でした。実際特に危険なこともなく、必要以上の手助けはせず個人の自由を尊重しているのがわかりました。
もう一つ興味深かったのは、担当のカンジャーナさんが一人の女性を連れてユニットを離れ、一緒にベンチに座って5分ちょっと話をしていました。もちろん会話の内容はわからないのですが、後で説明を受けたところによると、その女性は彼女がCPとして担当している方で、この施設では必ず出勤したら担当している入居者さんとなにかしらの話をすることになっており、その様子を随時記録に残しているそうです。そのためにわざわざ場所を変えて、落ち着いた環境を整えて接している姿にいろいろ考えさせられました。
その後は16時半に夕食を出し、終わった後もデザートや夜食のような軽いパンを提供して、みんなでテレビを見てくつろいでいました。職員は18時過ぎから21時ごろまでにゆっくりと一人ずつ居室に誘導し、イブニングケアを行っていました。あわただしさはまるで無く、しっかりと時間をかけて行っている印象でした。ケアについてもいろいろと発見があったので、また改めて報告したいと思います。
研修初日が終わりましたが、慣れない英語での会話や、入居者さんの特徴もわからないままいろいろ見学したので、まだ頭が整理できていないところがありますが、ゆっくりユニットに慣れていきたいと思います。
今日の夕食です
H、A
すごく親切な職員さんと、一貫した穏やかな雰囲気が伝わってきて、素敵な施設なんだなと思いました。僕も気付きを沢山いただけました。
返信削除青柳さんの施設、遠い 笑!!
湖の公園?最高ですね。あー、行ってみたい。
↑中島です
返信削除穏やかな時と、一緒に話して盛り上がっている時と、ゆっくり休んでいる時と、様々な時間の過ごし方をして素敵です。
削除青柳さんがなかなか帰ってこないので、何かあったのか2人で心配していました。笑
湖は北欧を感じられる場所でまた行きたいと思っています。
富士見 石井
いよいよ始まりましたね!
返信削除慣れない英語で気を張っていると思います。疲れないようにして下さいね。
ぜひ2箇所の施設のコンセプトも聞いてみて下さい。ゆったりとした時間の流れは単に入居されている人数が少人数だからというだけではないと思います。認知症状態の方々にとって何が大事なことなのか、この研修でたくさん知ることが出来ると思いますし、体験出来ると思います。いっぱい学んで、いっぱい食べて、時間がある時にいっぱい遊んで楽しんで下さいね!
それでは Vi ses !
北島学
始まりました、手に汗を握りながら実習施設に向かいました。
削除スタッフとご入居者間、スタッフ同士の会話はスウェーデン語で、われわれとの会話は英語のため、聞き漏らさないように常に集中している状態で少し疲れましたね。疲れましたが徐々にスウェーデン語に耳が慣れてきたようです。(話の内容は全然わかりませんが。)
コンセプトを聞いてみます。担当スタッフからは「ここは施設ではなくて家なんです。」と真剣にお話ししてもらいました。詳細まで聞きたいと思います。
「何を学びたいの?少しも時間を無駄にしないようにしましょう。」と言っていただけたので、色んなことを体験して、聞いて、学んでいきたいと思います。遊びも大切ですね。
富士見 石井
とても景色が素敵ですね~!
返信削除ケア方法も異なる様で、興味深い~・・
ダンス楽しそう(笑)青柳さんを主にユニットのレクにダンスを取り入れてみましょうっ(笑)
会話が難しい分五感に磨きがかかりそうですね!
また更新楽しみにしてます!♪
塙
塙さんお疲れ様です。
削除ダンスやりましょうか。ウチの場合は東京音頭ですかね(笑)
ちなみに二日目のレクはシナモンロール作りでした。
英語はやっぱり慣れないですね。翻訳アプリを使ったりして乗り越えていますが、やっぱりもどかしく感じる場面もあります。
新浦安 青柳
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返信削除富士見今泉です。出勤時じゃないとコメントできないのでまとめて失礼しますね(笑)
返信削除2つの施設どちらも魅力的ですね。日本で言うところの特養みたいなイメージでしょうか?青柳さんの施設は窓が広いですね!海が見えたりするのかなあ。
あと、お2つとも、夕食の内容というよりもその時間を大切にしているように感じますね。(食前後のデザートやらコーヒーやら)それってスウェーデンの習慣から来るものなんでしょうかね。いい時間の流れ方が文章や写真から伝わってきました^^
コメントありがとうございます。昨日の夜は風邪のひき始めのようでのどを痛め、ホテルに戻り軽く食事してブログを作ってすぐに寝てしまいました。(今日は8時出勤だったので)風邪薬が効いて、なんとか勤務を終えました。私は一人での通勤ができたことにも感動。
削除私と石井さんがお世話になっている施設では、食事もスタッフが作ります。今日は朝食と昼食を初めて見ました。おやつも手作りでしたよ。ブログで詳しく紹介していきますね。 富士見 三浦
お疲れ様です。
削除窓の広さは自分も感じました。日光を重要視したデザインなんでしょうかね。少し前には日本から高齢者施設の建築を研究している大学の先生が、エミルさんのコーディネートでここにまで研修に来たそうです。ちなみにもともとは100年ぐらい前のお城だったそうです。
普段は基本的に1階でみなさん生活しているので海は残念ながら見えませんが、でもほんとに近くに穏やかな海があるんですよ。
新浦安 青柳
今泉さんお疲れ様です。
削除食事の提供については、スウェーデンの文化か西洋の文化なのか良く分からないのですが、テーブルセットのようにトレーの上にエプロン、ナプキン、食器を綺麗に並べていて、特別感を感じました。一般家庭でもそうなのか食事風景については聞いてみたいなと思います。
私も特別感を感じましたが、これが普通の事なのかもしれませんね。
富士見 石井
富士見 K・I様より
返信削除一日目のブログでの機内のコップがとても可愛いです!^^♪
うどんを持っていって食べたんですねとおっしゃられており
施設の食事(入居者様)の画像をもうちょっと大きくして見たい、メニューの表記が欲しいですとの事でした。
街の橋の写真が綺麗で、素敵です! 研修頑張ってください
K.I様(と佐生様かな?)
削除コメントありがとうございます。コップ可愛いですよね!マリメッコです。うどんは自宅にあったものを持って行き、こぶ茶で味付けして野菜をトッピングしてサラダうどんを食べました。(全員、こってり味に飽きてきていたので。。。)お食事の件は今日のブログで少し紹介しますね。お楽しみに。
すみません、食事はまた後日、アップしますね!内容が濃くなると思うので。今日は私もジャガイモの皮むきや取り分けをお手伝いしました。食事は文化の違いを感じられる大きなところですね。あ、スウェーデンの水道水は臭みもなく、すごくおいしいです。毎日、ごくごく飲んでいますがおなかを壊すこともありません。皆さんが買うのは炭酸水が主流のようですね。水事情も面白いところです。 富士見 三浦
削除富士見事務 北村です
返信削除毎日のブログ更新お疲れ様です&ありがとうございます
寒そうですね~でもとっても素敵で、素晴らしくきれいな景色ですね
ブログを更新して下さるおかげで、こちらもそちらの様子が良く分かり
とても楽しみに拝見させて頂いています
体調崩されぬよう、頑張って下さいね
ブログ更新楽しみにしてま~す
北村さん、コメントありがとうございます。楽しみに見ていただけるとこちらも励みになります。私は早速体調崩しましたが、持ち直して頑張りますね!そうそう、スウェーデンではマスクをしている人を見かけません。スタッフに「みんな気にしない」というような事を言われました。 富士見 三浦
削除北村さんお疲れ様です。
削除私からすると寒いのですが、街中では半袖の人も入れば、ダウンコートの人もいて人それぞれです。さすがに半袖は凄いですよ。
素敵な写真を上げられるようにしたいです。
富士見 石井
休みが入ってしまうとコメント出来ずにごめんなさい。実習も始まって、体もまだ慣れないと思いますが実習楽しんでくださいね。
返信削除今日は入居者さんたちと一緒にブログ読みました。
皆さんも関心があり、聞きたいことやその時の感想など職員が代筆してコメントしますから推測して答えくださいね☆
佐生
佐生さんお疲れ様です。
削除ありがとうございます。推測ですね。
こちらも楽しみにしています。
富士見 石井
佐生さんコメントありがとうございます。
削除ご入居者と一緒に見てもらえるのとてもうれしいです。私は若干体調崩しましたが、石井さんが作ってくれた、いろんな意味で暖かいポトフのおかげで早目に持ち直しています。感謝です。
こちらで研修しながらついつい、富士見のご入居者を思い出したり、スタッフの事も考えたりしています。(ホームシックではないですが…)出来る限り質問や要望に応えられるように頑張りますね、またコメントください。 富士見 三浦
新浦安 瀬川です。施設での実習の様子を読むと、スウェーデンの施設のゆったりとした時間の流れを思いだします。
返信削除すみませんが、質問です。
スウェーデンの高齢者は10月でも日光浴を長い時間していますか?
あと、施設に庭はありますか?もしあったらどのように使用しているかも知りたいです。
瀬川さんお疲れ様です。
削除自分の施設では中庭があり、4つのどのユニットからでもすぐに外に出れるようになっています。扉にカギはかかっておらず、ひょいと外に出れる感じです。自立や歩行器で歩いているのをよく見かけます。ただやはり少し肌寒いので、外に出てもすぐに戻ってくることが多いですね。また、一人では移動ができない方も職員が車椅子に乗せて一緒にくるっと散歩をしていたり、長時間ではないですが厚着をして日光浴をさせてもらってる人もいました。誰か職員の方も「日の光と新鮮な空気は大事だ」みたいなことを言っていたので、そういう意識が自然とあるようです。人によっては中庭で半ソデで休憩してたりしててて、見てるこっちが寒くなりました(笑)
新浦安 青柳
瀬川さん、コメントと質問ありがとうございます。三浦と石井がお世話になっている施設では、広めのバルコニーと1階に中庭があり、やはり施設の中心部に位置しています。写真を撮ったので、後日、アップしておきますね。初日は利用しているのを見れませんでしたが、本日の午後に2名の方がバルコニーで日光浴していました。日よけの帽子と服装は暖かめにしていましたね。ゴミ捨てにEricaさんと外に出た時に風があって少し寒かったですが、彼女は笑顔で「気持ちいいわね」と言っていました。やはり外の風を感じたり、日を浴びることは大切にしていると思います。また、バルコニーに出ていなくても午後2時間ほどはドアが開いていたので中にいながら風を感じることができました。(おそらく時間と気温を考えて調整していると思います)また詳しい内容や気づきがあったらブログで紹介していきますね。質問もお待ちしています。 富士見 三浦
削除このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除研修お疲れ様です!自然豊かな美しい環境の中でたくさん色々なものを見て、感じて、学んで来てくださいね!きっとあっと言う間に時間が過ぎていくと思います。ブログ、楽しみにしています! 北島 文
返信削除文さんコメントありがとうございます。本当にスウェーデンに到着してから、見る物、聞くものすべてが新鮮で五感が忙しいです。きっと私の人生の中でも大切な20日間になると確信しています。やはり英語力の足りなさを思い知らされています。でも滞在中にあきらめずに英語とスウェーデン語のボキャブラリーを増やすこと、言葉以外でもコミュニケーションをとって、後悔しない研修にしていきたいと思います。 富士見三浦
削除お疲れ様です。コメントありがとうございます。
返信削除自然の豊かさは、我々が生活している市内でも、自分の研修先の郊外でも本当に感じているところです。特に色彩が豊かですね。湖や空の青、木の葉の黄色、家の赤など、どこを切り取っても絵になるような感じで、また高い建物や派手な看板などもないので、自然と人工物の調和がとれていて、日々視覚を刺激されています。滞在中はいろいろな写真をどんどん撮っていくつもりです。
新浦安 青柳