2019年10月14日月曜日

研修13日目 2019.10.13

 Hej! Jag kommer att göra mitt bästa idag!(今日も頑張ります!)
 今日は、本来は早番シフトの予定でしたが、日曜日でバスに乗る時間が合わなかったので、遅番の11:45~の出勤となります。
 11:45 2Fのユニットに行き、昨日と同じカタリーナさんとインゲヤードさんと一緒に行いました。カタリーナさんとインゲヤードさんが話し合いながら、Y様の離床介助に向かわれました。
今日の昼食(鮭の燻製焼き、サラダ、マッシュポテト、レモンクリームソース)

 12:00 昼食開始。この時、D様がリビングにてソニアさんによって食事介助を受けていました。私は昼食を摂った後、Y様の食事介助(インゲヤードさんが対応)の様子を見学しました。
 13:00 L様が3Fから階段で降りられてきて落ち着かない様子が見られていたため、インゲヤードさんから、「お話の相手にしてもらってもいい?」と頼まれたので、リビングにてL様と一緒にTVを鑑賞しながら会話等をしました。Google翻訳を使って「あなたとお話がしたいです。」と伝えると、「フフーン」とにっこりと反応されることがありました。またお互いに握手をしたりするなど非言語的コミュニケーションを用いて行いました。しかしご自身で立ち上がりドアを開けようとする行動も見られました。そして同じことを繰り返して仰ることもあり、そのおかげなのか「vill gå nu.(今、外に行きたい)」というフレーズを覚えてしまいました。そして14時過ぎにカタリーナさんとインゲヤードさんが来て3Fに誘導してくださいました。後にケアプランを拝見することにもなっていますが、この方がどうして「外に行きたがるのか」を探ってみていきたいなと思います。
今日のFIKA。夜勤職員が作ってくださったそうです。
「シルヴィアケーキ」と言う、カスタードクリーム付きのシフォンケーキ。

 15:00 FIKA開始。FIKA中にインゲヤードさんがB様に「タクティールケアを受けてみる?」みたいなことを言って、「受ける。」とB様が仰ったので、FIKA終了後に居室に伺い、足のタクティールケアを実施しました。実施中は痛みがあると(私の手技実施によるものではなく)仰っていて、「Are you OK?」と伺ったら、「Yes.」と仰ってくださいました。実施後に「Thank you.」と仰って下さり、ちょうどご家族様も来所されていて「Are you Japanese? Thank you very much.」と仰ってくださいました。その後にA様のタクティールケアを行おうとしましたが、どこかシリアスな表情が見られましたので時間を置いて一緒にTV鑑賞をしていました。その後表情が良くなり、職員に確認して、手のタクティールケアを実施しました。A様は昔はすごい教育者だったそうで、英語も堪能堪能だったそうです。
A様の手のタクティールケア
実施中は視線がキョロキョロしていることはありましたが、実施後に伺うと、とても良い笑顔で答えてくださいました。お互いが言葉を発せることができなくても、表情や仕草でわかるというのは、非言語的コミュニケーションがコミュニケーションの8割を占めているのが何となくわかる気がしました。
そしてB様がリビングに来られて、「手のタクティールケアを受けたい」とのことで、リビングにて実施しました。TVを見られていることはありましたが、「Very Nice.」と仰ってくださいました。今日は3回もタクティールケアを実施することができました。その後はリビングにて入居者様と職員で会話をされていました。
 17:30 夕食開始。今日の夕食はミートボールで、毎週の日曜日にミートボールを提供しているそうです。もちろんそうでない日もありますが。A様とB様とインゲヤードさんと一緒にダイニングにて召し上がりました。その際にミットラさん(遅くに出勤)はD様の居室に伺って食事介助を実施していました。
夕食(ミートボール、ハッシュドポテト、クリームソース、コケモモジャム)
 17:45 ミットラさんが皿洗いをしている中、私はインゲヤードさんのY様の食事介助の方に見学に行きました。Y様はベッド上で食事介助を受けていました。他入居者様もそうですが、一日中ベッドで寝た切りにしないで日中に起こしています。そしてその方の疲れ具合等を観察しながら離床時間を設けているとのことです。ただ夜になると、疲れてしまうことがあり、このように夕食はベッド上で食事介助をしているとのことです。

 18:30 インゲヤードさんと一緒に記録を打ちに3Fに上がったところ、L様がソファーに座られていて、「一緒に会話してきた方がいいかも。」と頼まれて一緒にTV鑑賞をしていました。ちょうど「ビンゴゲーム」の番組が出たときに、L様が「ビンゴ。」と仰り、」一緒に出た数字を読み上げながら会話をしていたこともありました。段々とスウェーデン語が覚えてきたような気がします。

 19:00 今日は日曜日でE様が旦那様の家から戻られて、インゲヤードさんとミットラさんが対応に入られていました。また次の木曜日には旦那様の家に向かわれるとのことです。
 さて、ここ何日かで何人かのタクティールケアを行い、オイルが半分になってしまいました!気づけば、研修も残り半分となりました!自分が気になったこと・学びたいこと等を改めて整理して、残りの研修も頑張っていこうと思います!
オイルが残り半分になってしまいました!
吉見





山下です。今日も遅番で11時45分からのスタートです。
出勤するとすぐに昼食の時間です。
ひとつのテーブルを囲んでみんなで食べる食事は家族のようです。
L様はいつものように「Hey L・・・」と同じことを繰り返し話します。T様は視線が合うとニッコリと微笑んでくれます。M様はT様に向かって小言を言っています。
V様は優しい表情で、食事介助を受けています。
いつもの何でもない光景が微笑ましくて、私は大好きです。

今日も穏やかに時間が流れていきます。



イラン出身のマッシーさんと。



食事が終わり、しばらくするとL様がジャケットを着て出て来ました。
「Hey! L 外に行こう!」とエレベーターに乗ったところを職員に呼びめ止められました。
どこの施設でもよく目にする光景ですね。
L様以外は皆さん、居室で過ごしています。

3時、私を笑顔にしてくれる、大好きなスウェーデン語「フィーカ」の時間です。
土曜日の今日はお酒が飲める特別な日。
フィーカはコーヒーとスウェーデンを代表するシナモンロールや昔ながらの焼き菓子が主流だと思っていましたが、今日はワインとケーキだなんて、なんてステキな組み合わせでしょう。
白いテーブルクロスが引かれ、M様はご機嫌でワインをお替わりしていました。

「フィーカよ!」、昔からその一声で家族が集まるステキな言葉。スウェーデンの人たちは、なんて家族のつながりが深いんだろうと感じることがありますが、フィーカの影響が大きいのでは密かに思っています。
スウェーデン語で何を話しているのか、私には全く分かりませんが、この温かい雰囲気に居合わせることに、幸せを感じます。
スウェーデン語も英語もままならない私ですが、ジェスチャーと足りない部分は創造力で補っています。伝えたい気持ちがあれば、大丈夫です!(笑)
SIÖBERGA GÅRDでもフィーカは入居者様と職員のコミュニケーションの場となっています。

今日はバルコニーに出ました。マイナスイオンがいっぱいで気持ちがいいです。
スウェーデンの方は短い夏の間に存分に日光浴を楽しみます。SIÖBERGA GÅRDの入居者様もきっと、この夏はバルコニーで日光浴を楽しまれたのでしょう。
10月でも見事な青空と湖が本当に美しいところです。


バルコニーからの景色



17時 L様がまた落ち着きません。
私は音声翻訳機(ポケトーク)を使って「座って話そう」と伝えてみました。すると、通じたようで、椅子に座ってくれました。このポケトークを使って、L様とコミュニケーションが取れるかなと思いましたが、L様のスウェーデン語がネイティブすぎて、読み取ってくれません。でも、そんなやりとりも楽しくて、楽しくて、、、

「ポケトーク」


今日は職員のサバさんに質問しました。
Q.この仕事は好きですか。
A.YES!! 人と関わることが好きです。来年は子供たち(保育園)と関わります。
Q.どうして、こんなにゆったりしているの?
(うまく伝わらなかったようで、L様に話しになってしまいました。)
A.そう。L様には強調して言うの。彼は大きな高齢者施設ではストレスになって、ここに来ました。

そういえば、コーディネーターのエミルさんが最初にはSIÖBERGA GÅRDは一般的な認知症施設で受け入れ困難な重度認知症患者さんのための施設と教えてくれました。
でも、私の経験から見ると、SIÖBERGA GÅRDの認知症の方のBPSD(周辺症状)は比較的落ち着いているように思います。
それともSIÖBERGA GÅRDで生活をしていて、落ち着いたのでしょうか。
もっと日本の認知症の方のBPSD(周辺症状)の方が強く感じました。

R様の奇声や笑い声が部屋から聞こえてきます。R様は前頭葉側頭型認知症です。
職員はだれも彼の部屋に確認に行きませんが、大丈夫なのでしょうか。
彼は暴力を振るうので、入室する時は二人対応でドアを開けて入ることなっており、彼が部屋から出て来た所を見たことがありません。
この研修期間中、どのような対応をされているのか追っていこうと思います。


今日という日にも、感謝して。
山下





7 件のコメント:

  1. お疲れ様です、平島です。
    早いものでもう半月経過しようとしていますね。
    フロアが違うのでお二人が居ないことに中々気づけませんでしたが、フォーラムからの助っ人を見るたび「そういやスウェーデン研修行ってるんだった」と呑気に思っています。
    ちょうど折り返し地点くらいかな?
    あと半分?もう半分?どちらの心情かわかりませんが最後まで楽しんできてください。
    事故やケガ無く無事に戻ってくることをお祈りしています。

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    1. 平島さん、コメントありがとうございます!
      お元気ですか? 僕たちを忘れないでくださいよ(笑)。
      ちょうど折り返し地点となりますね。改めて山下さんと話し合って、残りの研修、頑張っていきたいと思います!
      来年行くであろう(?)伊波君にも、よろしくお伝えてください(笑)。
      同期会、やりましょう。
      吉見

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  2. 平島さん、温かいコメントありがとうございます!
    とてもうれしいです。
    「もう半分!」です。半分が経過して何を学んだのかを振り返り、残り半分どうしていくのか考えなくてはいけません。
    皆さんに少しでも、スウェーデン研修の内容が伝わっているといいなと思っています。
    新浦安からたくさんの応援を頂き、こうして研修に送りだしてもらっていることに、いつも感謝しています。本当にありがとうございます。
    折り返し地点です。悔いのないように頑張ります。
    平島さんもお体に気をつけて下さいね。
    山下

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  3. 山下さん、吉見君、いつもブログありがとうございます。毎日楽しみに見てます。

    お二人が活用している「ポケトーク」とても興味があります。ネイティブな方とコミュニケーションをとるのにも使えるんですね!認知症の方で症状が出ている時は難しいのかな。私の研修中も使っていたらもう少しコミュニケーション取れたのかなぁ、、と思っています。帰国したら使い勝手等も教えてください。
    吉見君が紹介してくれたつなぎのような寝間着やベルト付きの車いすは私が研修中に見かけることはありませんでした。お二人の施設は認知症のBPSDが出ている方も多いようなので、いろいろ検討した結果の対応かもしれませんね。使っている本人が苦痛に感じていないのか、それによって症状のコントロールにつながっているのか等も今後、追ってもらいたいです。あ、ケアプランに載せているのか、日本のように身体拘束の同意書が必要なのかも気になります。余裕があれば紹介お願いします。タクティールケアもオイルが半分に減るくらい頑張っているんですね、凄い!
    あっという間に研修も半分ですね。仕事に休日も充実させて、後悔の内容に楽しんでください。応援しています。

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    1. 三浦さんコメントありがとうございます。
      ポケトークは日本語から英語、スウェーデン語に訳すことは得意ですが、反対に英語、スウェーデン語からは日本語に訳すのはまだまだ苦手なようです。職員のサバさんに「なぜスウェーデンに来たの?」と聞いたら、「子供にミルクを飲ませるためです」と訳して、二人で大笑いしたことがありました。
      日本の百貨店で外国客と会話するに使用されていると聞いて、今回ポケトークをレンタルして来ました。残り後半で、もう少しうまく使いこなせたらなと思っています。
      つなぎのような寝間着、ベルト付きの車椅子、ケアプランに載せているのか私も気になるので、確認してみますね。
      折り返し地点になりました。毎日を大切に頑張ります。
      山下

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  4. 何方かわかりませんが、コメントありがとうございます!
    ポケトークは私も山下さんから借りて使ったことがありますが、私個人としては、Google翻訳アプリの方がいいような気がします・・・。
    身体拘束についてのご意見、ありがとうございます!今後の研修でその様子を観察しつつ、現場の職員に聞けたら聞いてみようと思います。もちろん、エミルさんが来所された時にも聞いてみるつもりです!
    タクティールケアのオイルがなくなるまで頑張ります!
    吉見

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  5. ↑コメント名前忘れてすみません、富士見の三浦でした。

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