2019年10月29日火曜日

研修28日目 2019.10.28


山下です。今日はスウェーデン長期研修の最終日です。
スウェーデンに到着した当時は木の葉が黄金色できれいだったのに2、3日前からめっきり冷え込んで吐く息が白いです。わ~寒い!
10月下旬、この国の長い冬、厳しい寒さの支度が始まっています。

今日は最終日は、吉見くんと、市庁舎、ドイツ教会、リッダーホルム教会が一望できる丘に行くことに決めていました。
私が好きな水の都にふさわしい優雅で厳粛な市庁舎がみえます!
360度の大パノラマを見ているようです。
来れてよかった~!

市長舎が眺められます

そして、ドイツ教会。

寒い日でしたが、空が澄んでいてきれいです。

リッダーホルム教会も眺められます。




そして今日はコーディネーターのエミルと裕子さんに昼食のお誘いを受けていました。
SQCの近くで昼食を。エミルさん、裕子さんとお話ししながらの昼食は、私の心をほっこりと温かくしてくれました。いつまでもお話ししていたい気持ちでしたが、次の予定が入っていて。
エミルさん、裕子さん研修中は大変お世話になりました。
裕子さんとは今日で最後です。お別れを言い合うのは寂しいですね。
またお会いできることを楽しみにしてます。
みんなのこれからにGOOD LUCK!

エミルさん、裕子さん、心から感謝しています。



そして、次の目的地スカンセンへ。
スカンセンで昔のスウェーデンにタイムトリップしてきました。
スカンセンには、貧しい農業国だった昔のスウェーデンの原風景が残っています。
特に木造で作られたセグローラ教会は外観は意外と質素ですが、中に入ると壁画や天井画がステキでシャンデリアにはロウソクが灯されている神聖な空間でした。
最近、LiLicoさんと「純烈」の小田井涼平さんが結婚式を挙げたことで話題になりました。


スカンセン、セグローナ教会 木造の教会です。

セグローナ教会内

神聖な空間です。

立ったらどれだけ大きいの?ヘラジカ!

締めくくりは、アパートメントの近くにあるお店に行きました。
昨年5期生も行かれたというお店。吉見くんのお気に入りで彼は3回もこの店を訪れました。最後に選んだお店もこちら。スタッフの方が気さくな方ばかりです。
”スコール” 1か月本当にお疲れ様でした。そして、吉見くんありがとう!
荷物をまとめて、明日は日本に帰ります。

最後のオールビックのあるお店で。

スコール!(乾杯)


ブログを読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。
今日という日にも、感謝して。
山下


 Hej! 今日はスウェーデンでの最終日になります。何と最終日は晴れです!もうテンション上がって、少しAlvik駅近くで軽くジョギングしてきました!
 それから山下さんと一緒に最後の観光をしました。もちろん、昨日と同様に山下さんが行きたいところをナビゲートして一緒に行きました。内容は山下さんが紹介している通りです。
 さて今日は最終日とのことで、私の今回のスウェーデン研修のまとめをしたいと思います。まず私の目的は、単にストックホルム・ヘルシンキに行くことではなく、「外国人材の受け入れ拡大という話題を日本で流れている中、スウェーデンでは移民出身者の職員が働いていると聞き、どうやって言語や文化の壁を越えて、ケアを提供しているのか?」という目的をもってやってきました。研修2日目のエミルさんの講義で「職員の働きやすさ」というキーワードが出てきて、「いくら外国人材を増やしても、ハード面やソフト面をしっかりと整えないと、職員が離職してしまう。」私はこのキーワードには今でも印象に残っています。
 実際、今回お世話になった研修先の施設「SJÖBERGA GÅRD」では、まずスウェーデン語を喋らなければ、雇わないとのことでした。またスウェーデンで働くのであれば、その文化やルールの中で働かなければいけません。過去に宗教上でビジャブをつけている女性職員がいて、入居者様によって首を絞められることがあるためビジャブを外さなければいけませんが、それを外すのが辛かったのか、結局離職されたというケースがあったとのことです。これはおそらく日本にもあることだと思います。「SJÖBERGA GÅRD」では、職員の半分が移民出身であります。その中で、イラク出身のマリータさんに「どうやってスウェーデン語を喋れるようになったのですか?」と聞くと、スウェーデンの語学学校に行って1年間勉強してきたとのことです。そこで勉強してからここで働いているとのことです。また夜勤でお世話になったガンビア出身のアンナさんとの話の中では、「スウェーデンに来てから、始めは時間がかかって辛かったけど、良い友達と巡り会えたからできた。スウェーデンの文化を尊重している。私はスウェーデンの料理や音楽等が好きだから。(あとちょっとcrazyな人々もいるから(笑))。大多数のスウェーデン人は良い人で、最初はシャイな部分があるが、慣れていくと、段々とフレンドリーになっていくの。」というのを聞きました。他にも何人かの職員に話を聞いていて、「スウェーデンが好き。」で働いているのだなと思います。ただ忘れてはならないのは、スウェーデンで働いている移民出身の職員の多くは労働移民ではなく、例えば旦那さんの仕事の関係でスウェーデンに来たとか、戦争や紛争から逃れて来たということです。
 「スウェーデンが好きであること。またその文化に尊重すること。」、これが「言語や文化の壁を乗り越えるために」私が思った一つの答えです。
 では「どうやってケアを提供しているのか?」という部分ですが、指導者のレナさんは、まず入居者様第一と考えて行っているとのことです。 移民出身者が半分いる施設で何か認識のズレはないのか?と伺ったところ、ズレというのはなく、しっかりとそのルールに従って職員間で確認し合っているとのことです。またある入居者様が落ち着かない時が見られたら、ケアプラン通りに行っているのか?とレナさんとかが確認しているとのことです。これはエミルさんと一緒に質問している中で出てきた話でありますが、実際の現場を見ると、スウェーデン語で会話をされているので何の内容かはわかりませんが、入居者様についての日中および夜間の様子を皆で共有し合っていて、それをレナさんがしっかりと聞いて、職員の皆をまとめている。また時には日常の何気ない話(子供の感染症の話や、お花の話や、クリスマスをどうするのか?)をされている場面も何度か見ました。私が感じたことは、入居者様第一に考えてしっかりとケアプラン通りに提供するためには、チームワークが必要になります。そのためにはツールとして職員間でのコミュニケーションの場を作ることが大事になってくると思いました。それを作ることによってお互いの信頼関係が生まれ、良くなっていき、チームケアがより良くなってくると思いました。
 「職員間でのコミュニケーションの場を作る」。これが「言語や文化の壁を乗り越えながら、ケアを提供しているのか?」に対する私の一つの答えです。そのコミュニケーションの場を作るには、しっかりとした環境整備が必要になってきます。「SJÖBERGA GÅRD」では、リビングやダイニングに色々な美術品やステキな置物をあったり、何よりも家であるかのような雰囲気がありました。私も日本に帰国したら、それに近い環境を作って、コミュニケーションの場を作りたいなと思いました。
 以上で、これが今回の目的に対して出た、私のひとつの答えです。伝えきれていない部分はあると思います。そこは後で私にツッコミを入れても構いません。それは私にとっても、とても良いフィードバックにもなるからです。
 今年の研修のブログを見て、そして今回のブログを見て、「なんか、それって、当たり前だよね?」と思われる方も多いと思います。でもその当たり前のことができていなくて、ケアをしっかりと提供できていないのではないかと、私はスウェーデンにて五感を使っていて強く思いました。日本に帰国したら、皆と話し合いながら少しずつ色々と還元していきたいと思っています。

 最後に、半年程前から今日までこの研修を最後まで導いてくださった北島さん、忙しい中で支えて下さった舞浜倶楽部の皆さん、研修期間中温かく親切に接してくださった「SJÖBERGA GÅRD」の職員および入居者様の皆さん、スウェーデンにて私達のことを相談・支援してくださったSQCのエミルさんとイトウさん、共に研修を乗り切った山下さん、そして私の家族・友人に、
本当に感謝しています! Tack så mycket!
気をつけて日本に帰ります!

吉見

3 件のコメント:

  1. 今頃飛行機の中でしょうか?
    最後のコメントです、串崎です。
    毎回コメントする気持ちでいたのにすみません、有言実行ならず・・・。
    でも実家のパソコンで家族と一緒に見たり、家のパソコンでみたりスマホでみたりしていましたよ。お疲れ様でした、そしておかえりなさい!

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    1. ただいま~。
      昨日無事に帰国しました。
      最後までブログを読んで下さって本当にありがとうございました。
      毎回コメントする気持ちでいてくれたんですね~。
      とってもうれしいです。その気持ちは十分に私たちに伝わっています。
      串崎さん、本当にありがとうございました。
      山下

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    2. 串崎さん、コメントありがとうございます!
      毎回コメントする気持ちでいたんですね。それだけでも嬉しいです!
      でも関東では尋常じゃない被害を遭われていたみたいで、帰国した時にニュースを見てびっくりしました。
      今度、色々とスウェーデン研修のこと等、お話しましょう!
      吉見

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