研修2日目 2019.10.2

　研修2日目の朝、エミルさんがアパートメントまで迎えに来て下さいました。
オリエンテーションを受けてから観光に行く予定でしたが、あいにくの天気で今にも雨が降ってきそう。予定を変更して、観光からスタートです。
トラムと地下鉄からは、水の都と呼ばれているストックホルムの美しい街並みが見渡せます。向かった先は、私が訪れて見たかった街、ガムラ・スタン。
中世の景観が残り、中世のヨーロッパの雰囲気が色濃く感じられます。
わ～！感激！

王宮や王家の協会がぎゅっと集まっているガムラ・スタン、コンパクトなので、歩いて回れ、今日は駆け足でしたが、また休日にゆっくり訪れてみたいと思います。
ガムラスタンに行く時は、トラムと地下鉄を乗り継いで30分弱も時間をかけました。そしてガムラスタンを散策して、Slussenから、街の東側にあるユールゴーデン（王立公園）へわずか10分で結ぶフェリーで快適に移動。本来SQCまではトラムや電車を使うそうですが、今回は観光としてフェリーを使って案内してくださいました。

SlussenからフェリーでGO！(待っている間に沢山の小学生達が・・・！)

　王立公園の船着き場から、かわいい小学生たちが賑やかに乗り込んで来て、地元の触れ合いも増えて、土地への親近感も湧いてきました。フェリーから見渡すガムラ・スタンの街並みもまたステキです。

フェリーからの眺め

子供たちは楽しそうに、スカンセンへと向かっていきました。きっと、遠足だったんですね。

そして、私たちはオリエンテーションを受けるために、SQCへと向かいました。
講師エミルさんから、スウェーデンのケアを体験する前に、歴史や経済、そして国の施策の考え方を学び、認知症ケアについてもお話しがありました。

　エミルさんは言います。良い認知症介護とは「チームワーク」「症状のコントロール」「家族への支援」「コミュニケーションと関係」が出来ていることだと。
そして、疾患がよくなることはないので、人生の最期がよい時間になるようにすることが大切。アクティビティで言えば、スウェーデンでは散歩を大事にしています。自然を大切にしているスウェーデン人は、外にいることに意味があり、だから中庭やバルコニーがあるんだそうです。ゆっくり座ってお話しすることは仕事じゃない、食事や排せつ介助だけをやっていればいいという考えはなく、例えば、アクティビティに参加したくないという利用者様がいれば、職員が一緒にコーヒーを飲む時間を作ってあげること、職員が一緒に過ごしてあげることが大切であると教えてくれました。
このオリエンテーションからはたくさんのヒントをもらった気がします。
私は認知症緩和ケアについて学びたいと、目的がはっきり見えて来ました。明日から始まる施設研修の中で、スウェーデンのケアについても、深く追及して、皆さんにお届けしたいと思っています。

　昼食は、SQCの近くにあるフードコートで食事しました。その時にはエミルさんは私用で出かけられましたが、今年の5月からSQCに勤めている、「イトウ ユウコ」さんという日本人のと一緒に食事しました。イトウさんは3,4年くらい前に旦那さんの仕事でスウェーデンに入国して、SQCに勤める前に旅行会社で勤めていたとのことでした。そんなイトウさんから観光等の色々なアドバイスを頂きました。「何か困ったことがあれば、メールください。」と声もかけて下さり、やはり現地を知っている日本人がいると安心します（本当に）。

南欧の魚介スープ(少し辛めだが美味しかった！ カットされているパンは無料で何個でも取れる)

イトウさんと一緒に写真撮りました！(その後ろにある建物が今日の昼食処・カフェ)

 

　昼食後エミルさんと再び合流し、トラム・電車を使って施設へ向かいました。この時点でもう雨が降り始めていました。午前中にガムラスタン等の観光しといて良かったです(汗)。

　そしてここで２日目にしてまたハプニング発生！これは初日にもエミルさんと話はしましたが、今回の研修先の施設が、2人とも同じ施設ではありますが、出国前に事前にお知らせされていた施設とは別であったことです！

　なので一部の職員には、宿泊先から研修先の施設までトラム１本で向かうとお伝えしましたが、そうではなく、電車(20分程)とバス(10分程)と徒歩(400m程)を使って着く施設であります！　ビックリしました！　でも周りは静かで緑で囲まれていて、近くには壮大な湖があります。今日ははあいにくの雨でもあったため、写真撮れず。後日撮りたいと思います。

今回の研修先

研修先の住所

 　さて、私達はこの研修先の施設にお伺いし、研修でお世話になる職員による説明を受けました。そしてロッカールームやユニホームの場所等に案内をして頂きました。この施設では、2階と3階で分かれていたユニットで作られています。１ユニットごとに入居者様が6名いらっしゃり、１ユニットごとに職員２名体制で行っているとのことです。したがって入居者様が全員で１２名いらっしゃいます。もちろん職員はユニットで分かれてはいますが１２名入居者様全員に対応できるようになっています。
　施設の詳しい説明は次回以降に随時お伝えしていきますので、お楽しみに・・・。
　
　シフト表は今日頂けなかったのですが、基本的には吉見・山下さんと一緒の日に出勤して、別々のユニットで研修を受けることになりました。明日は11:45～20:45の遅番シフトです！緊張はしますが、五感を使って色々と感じながらやっていきたいと思います！

　この後はエミルさんと一緒に昨日破損してしまったスーツケースを取り換えにストックホルム中央駅へ向かい、そこの近くのショッピングモールのキャリーケース売り場で結局無料ではなかったのですが、25％で割り引いて取り換えることができました。

良かった。良かった。

その後エミルさんと別れて、私達は歩き疲れてしまったのか、そのままAlvik駅まで戻って明日の朝食を買って宿泊先へ戻りました。
　今日あったことを山下さんと一緒にフィードバックして明日の研修に臨みたいと思います！