2013年8月30日金曜日

研修16日目

  本日からリンディンゲ市のデイサービスセンターでの研修が始まりました。SQCのビヨンさんに案内してもらい、規模的には、病院かなと思うくらいの建物にたどり着く(以前は特別な老人ホームとして使われていた)。初日の講義で、スウェーデンの病院、老人施設等では、年々ベッド数が減っているという統計をみました。これは、在宅サービスが充実している証拠で、できるだけ在宅で必要なサービスを受けられているような体制であるからとエミルさんは言っていました。私自身、1年間認知症対応型のデイサービス「はじめ」で勤務していたことがあるので、在宅のサービスについてとても興味がありました。

  建物内には、今回研修させていただくグローナルンメットというデイサービスセンター以外にも、小児科クリニック、リハビリセンター、認知症対応型デイサービスと社会的に(独居等で)必要と判断された高齢者の方が利用されるデイサービスセンターがあるとのことでした。私たちが5日間研修するのは、後述のデイサービスセンター(写真)です。定員は12名で、職員は3名(マルガレータさん、シェスティンさん、カリーナさん)体制。挨拶もそこそこに陽気に出迎えて下さいました。

  ケア職員は車に乗って送迎に参加することはなく、送迎専門の職員(写真
)が送り迎えをおこなっているそうです。送迎ドライバーはデイサービスだけの送迎だけでなく、その他、車を必要とするホームヘルプサービスをおこなっているとのこと。サービス利用者が来るまでの間、ケア職員は今日のプランを立てたり、利用者についての申し送りを余裕をもっておこなっていました。

  本日の利用者は5名と少なく、おとなしい方ばかりの曜日。他の方との相性、利用者の性格に合わせて、グループ調整しているとのこと。まず、デイサービスセンターに到着すると、リビングの側のテーブルに置かれた食事(朝食)を自分でお皿に盛り付けて、自分の席へと運ばれていた。こうして、各々席につくと会話しながら、ケア職員が点呼をとっていました(何時に起きたか、体調はどうか等)。このデイサービスで大切にしていることは食事とコミュニケーション。シェスティンさん曰く、食事は、独居になると、認知症に限らず、栄養のことや興味が薄れがちなのでデイサービスを利用することで孤独から解放され、みんなと一緒にバランスのとれた食事をとることが重要だとお話される。

  朝食が終わると、施設に隣接している公園で散歩をしました。近くに花や木などといった癒される空間があり、それを気軽に利用できているところが素晴らしいと思いました。
その後、庭で新聞を読んだりクロスワードをしたりして過ごすと直ぐに昼食の時間。朝食同様、ほぼセルフサービスで盛り付け、席につかれる。昼食後は、ビンゴ(景品つき)をしました。私と瀬川さんが勝ち抜けてしまい…非常に申し訳ない気持ちでした。 楽しい時間もつかの間に利用者は14時30分前に帰り支度をされて、足早に送迎車に乗っていかれました。10時頃に来所されて、14時30分に帰路につく。あっという間でしたが、よく考えると色々やったな…。日本のデイサービスはお風呂の需要が高いが、ここでは入浴はしないという(利用者が尿汚染してしまった場合のためにシャワーを設置している)。デイサービスセンターでは行わず、必要な方はホームヘルプサービスを利用しているという。デイサービスに限らず、他のホームヘルプサービスとうまく組み合わせて在宅支援をおこなっているとのことでした。利用者を見送ったら、ケア職員は、話をしながら、記録、情報共有をしていました。明日はよくお話をされる方が来られるとのことでした。

                                                西江

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